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×ボツシーン:神南:

2010-06-12 00:00



誰も楽しくないシリーズ第二弾
(だったらやめればいいのに)
ボツシーン、というより
放棄っぽくなってしまったものです
前回は星奏だったので
今回は神南
羞恥プレイバンザイ!(ヤケ



ひとつめ(千秋は赤が好きだという展開でした)



「……赤だ。絶対に」
「言うと思たわ」
 ショールームに入るなり、千秋はこれ以上ない笑顔を浮かべ、曇りひとつないイタリアンレッドの前に立った。
 その周りを優雅にぐるりと一周し、千秋はひとり頷く。
「これにするぞ、蓬生」
「却下させて頂きますぅ~」
 言葉は冗談めいていたが、蓬生は本気で言う。
 言いながら千秋の襟首を指先で引っ張り、蓬生はこれ見よがしな溜息を吐いた。
「おい、なにする、」
「大人しくしとき、千秋」
「買うのは俺だぞ?」
「運転するのは俺やけど?」
 どちらも引かないかない姿勢を見せ、千秋と蓬生は睨み合う。
「別に俺が買うてもええんやけど?」
 追い討ちとまではいかないが、蓬生は譲らない姿勢を千秋へと言葉にした。

 






ふたつめ(ドライブシーンを使ってみたかった)


『夜間飛行』

 カーテンの向こうの夜空を、土岐蓬生は眺めた。
 雨の名残を含んだ風と共にあるのは、濃紺と青白い月。
 最近雨で真っ暗ばかりだった空が今に限って澄み渡り、ところどころ光を浮かべていた。
 自分の目でどこまで見えるだろうかと、蓬生は眼鏡を外してみる。
 蓬生が目を凝らして遠くを見つめていると、一番輝いているだろう光が窓に映り、その姿を見つめた。
 風呂上りらしい姿が、下着一枚で肩からタオルをかけている。
 「なあ、千秋」
 キラキラと窓に蓬生の目へと映り飛び込んできたのは千秋の髪だ。
 金色に光るそれは一見派手に見えるが、とても千秋に似合っていると蓬生は思っていた。
「あん? なんだよ」
「今からドライヴ行こか」
 その言葉に千秋は刹那、目をまるくした。
 いつも何事に対してもさほど興味を示すことがない蓬生が、珍しく自ら動くと言うのだ。
 こうして誘われることが今まで全く無かったわけではない。
 しかしそれ以前に千秋自身が蓬生よりというか、普通の人よりも行動派であることが大きく影響している。
 蓬生が車の運転を嫌ってはいないことも、昼より夜を好むことも、千秋は知っていたが、それでもやはり多少なりとも驚いてしまった。
「本気か?」
「千秋はイヤ? ……なら、俺ひとりで行ってもええかな」
「誰も嫌だとは言ってねぇだろ」
 冷蔵庫からペットボトルを取り出すと、千秋は半分ほど一気に飲み干し、時計へ視線を移す。
 その視線を追った蓬生も時計を見て、既に日付が変わっていたことに気付いた。
「……ま、たまにはいいだろ」
 たまに見せる蓬生の我侭に付き合うことを了承すると、明日が平日ということもあり明日学校を自主休学することを、千秋は仄めかす。
 そして肩にかけたタオルを適当に放り投げると、千秋はさっさと素肌にシャツを羽織りGパンを穿いた。
「行くぞ、蓬生」
 呼ばれて車の鍵を投げられて、これでは千秋が誘ったのと変わらないと、蓬生は苦笑する。
 落とすことなく鍵を手に受け取ると、蓬生はそれと一緒にふたつのヴァイオリンケースを持ち、千秋と共に部屋を後にした。

 


 車の中は静かだ。
 音楽をかけることもあるのだが、今日は千秋も蓬生もそういった気分ではない。
 エンジン音が響くだけの車内で、蓬生はアクセルを踏みステアリングをきっていった。
 路面は濡れた音をタイヤに響かせたが、夜空は晴れやかだ。
 窓の外、流れてゆく景色を、千秋は見つめる。
 夜でも光はどこにでも存在し、反射して窓ガラスに映る蓬生を、千秋は視界の端に捕らえては逃した。
 どこに行くと、ふたりは言わないし、問わない。
 目的地は決まっていないが、帰る場所は決まっている。
 蓬生がドライヴだと言ったのだからそれでいいと千秋は思っていたし、蓬生は蓬生で千秋がたまにはいいと言ったのだから、それでいいと思っていた。
 お互いをよく知っているからこその、空気と距離。
 その中でふたりには全く不都合はなかったし、反対に心地よささえもそこには存在していた。
 日付が変わり数時間経っている今、車は快適に進む。
 邪魔をするものはどこにもなく、徐々に上がるスピードに千秋は外を眺めながら言った。
「もっと飛ばせよ」
「ふふ。捕まったら千秋が罰金払うて、講習出てや?」
「捕まるほうがアホなんだ、こういうのは」
「けしかけといてアホ、って」
「高速乗るか? 今なら走り放題だ」
「どこまで行く気なんやら」
 ちょうど見えた標識看板に、蓬生はウィンカーをあげる。
 行き先のないドライヴは思わぬ遠出になりそうだ。
 ETCの自動改札を抜けると、車は一気に加速した。
 加速するスピードに、気持ちも比例し加速してゆく。
 街灯が追いつけず、闇に溶けて長く光を伸ばす。
 窓に映る景色が変化し、千秋と蓬生はどちらからともなく声なく笑った。








みっつめ(これは大人向けに考えていたものでしたー)



 週末の昼下がり。
 窓の外は晴天らしく、部屋の中でたっぷりとした陽射しがささやかな風と共に揺蕩っている。
 ゆっくりとカーテンが揺れ、初夏の淡い熱を運んだ。
 ベッドで眠る相手の、金色の髪を指先で救い上げその先へと唇を落とす。
 そんなことを繰り返していた時インターホンの音が聴こえ、土岐蓬生は視線を上げた。
 自分の家ではないが、勝手知ったる幼馴染のマンションだ。
 しかし基本的に面倒くさがりな性格をしている蓬生は、視線を上げただけで聴こえなかったフリをする。
 もう一度インターホンが鳴ったが、やはり聴こえないフリをしていると、今度は蓬生の携帯電話が鳴った。
「……芹沢?」
 芹沢睦という着信の表示を見て、蓬生は仕方なく立ち上がった。
 下に穿いたパンツは適当に腰骨で止まっているだけでボタンは閉められておらず、下着が見え隠れしている。
 その状態で素肌にシャツを羽織り、蓬生はインターホンのモニタを見た。
 電話の相手、芹沢がそこには立っており、インターホンではなく携帯で蓬生は受け答えをした。
「芹沢です。今、大丈夫ですか?」
「アカンけど?」
「そうですか。東金部長が取り寄せていた紅茶が届きました。あと、会計書類に関して土岐副部長に確認して欲しいことがあるのですが」
「急ぎ?」
「書類は週明けに提出です」
「……わかった。入り」
「ありがとうございます」
 返事をせず携帯電話を切るとオートロックを解除し、蓬生はひとつ溜息を吐いた。
「わざわざ……ねぇ」
 蓬生は芹沢という存在は特に嫌いではなく、どちらかと言えば使い勝手がよくそういったところで気に入っている。
 静かで淡々としているところも嫌いではないし、後輩という立場をわきまえて尚且つ千秋の面倒を見ることにも長けている。
 しかし時折見せる視線の意味が、蓬生にとっては面倒この上ないことではあった。
 オートロックを解除し、玄関先まで蓬生は芹沢を迎えに行くと部屋へと上げる。
 その際、芹沢は丁寧に挨拶をしたが、蓬生は適当にそれを受け流した。
「……で、わざわざ、休日に、ご苦労さんやね」
 ソファに座ると蓬生は立ったままの芹沢をチラリと見上げ、吐き捨てるように言う。
 芹沢は芹沢でそんな蓬生の態度には慣れたものだと、ひとつ頭を下げてから手にしたものをテーブルへと並べた。
「これが部長がお取り寄せしていた紅茶です。そして、確認して頂きたいのはこちらの書類なのですが、」
「なあ、芹沢くん、」
 蓬生は書類を置くために伸ばされた芹沢の手を、やんわりと奪う。
「ほんまの目的は、どこにあるんや?」
「別に、目的はありません」
「そう?」
 ゆるく蓬生に指の腹で手の甲を撫でられ、芹沢は僅かに表情を歪めた。
「……言ったら、相手してくれるんですか?」
 何度も行き来する蓬生の指に、堪えきれず、芹沢は小さく呟く。
 蓬生は満足そうに刹那に笑うと、盛大な溜息を吐いて芹沢の手を開放した。
 芹沢の視線は千秋を見ているようで、いつも蓬生を見ている。
 蓬生はそれを知っていたが常に知らぬふりを決め込んでいたのだが、今日に限っては気が向いてというか、機嫌が悪く、芹沢へとそれがたまたま向いてしまった。それだけだ。
 蓬生は誰が何をしようと気にはしないが、自分の時間を奪われることに関しては、とたん不機嫌になる。
 今現在がその状態で、しかも相手のどうでもいい告白までついてきていた。
 








いやー、やっぱり誰も楽しくないね!!
どれか形に出来るかと、随分と暖めていたような気がします
チャンスがあれば、どれかひとつぐらいは形にしたいものです


 

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