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きゅんもえきゅん死にどんとこい!
勝手にシリーズ、第4弾
ラスト、星奏 ハ ル × 響 也
しかし、読むのはオススメしません!(キッパリ)
うまくいかなかった…うわーん!!
とりあえず、学院祭には行ってきます
Mix Holic(ハル×響也)
ずらりと並ぶ練習室の扉を、響也は歩きながら眺めていた。
どこか空いていていたら利用しようと考えていたからだ。
「……お?」
扉に貼ってある利用者名を見て、響也はひょいと窓から中を覗く。
練習に集中していたらそのまま通り過ぎようと思っていたのだが、覗いた中はそうではないらしい。
弦を張り替えている姿が目に映り、響也はノックも無しに練習室の扉を開けた。
「よ!」
「響也先輩!?」
さも当たり前のように練習室へと入ってきた響也にハルは驚き、とたん表情を険しくした。
「なんですか、いきなり入って来て」
「俺も練習しようかと思ってさ。な?」
ヴァイオリンケースを置くと、響也は同意を求めてハルへと笑う。
ハルはその響也の顔を見て、大きな溜め息を吐いた。
「この練習室は僕が借りたんですけど?」
「いいじゃん、ちょっとぐらい。お前、弦張替えてんだろ?」
「そういう問題じゃありません!」
軽い物言いの響也に向かって、ハルは大きく息を吸い込む。
「まずノックもなしに入ってくるなんて失礼です! しかも挨拶は「よ!」って何なんですか! 挙句には練習室を使わせろって、」
「あー、はいはいはい。俺が悪かった!」
響也はハルの言葉を遮って、両手を挙げるととりあえず謝罪を述べる。
しかしその態度も気に入らなかったらしく、ハルは更に大きな声で響也へと叫んだ。
「軽々しい言葉で思ってもいないことを言っても無駄です!」
「ったく、いちいちウルセーな」
うんざりとした表情で、それでも響也は練習室を出て行こうとはせず、持っていた鞄を漁り始める。
「聴いているんですか! 響也先輩!」
「聴いてる、聴いてる。だから今……」
鞄から響也はひとつ、袋を取り出した。
「小腹減ってんだろ? キャンキャン言うってことはさ」
「……はい?」
哀れみの目で響也に見られて、手渡されたのはクッキーだ。
ハルは流れて受け取ってしまったが、別に腹が空いているわけではない。
「あれ? それだけじゃ足りないか? だったら、」
鞄の中からひとつ、またひとつと、響也はお菓子を取り出して並べてゆく。
間違った方向からの気の使われ方に、ハルはクッキーを持ったまま頭が痛くなった。
しかも響也の鞄からは、これでもかと、次々菓子類が出てくる。
「スナック菓子だろー、チョコレートだろー、ガムにキャンディに、あとパンもあるぞ?」
「……響也、先輩」
「ん? 遠慮するな! 好きなの選んでいいぞー」
「そういうことではありません、」
止めない限りいつまでも鞄の中から出てくる菓子類に、ハルは怒りの為に握り締めた両手と身体を震わせて怒鳴った。
「鞄は勉強道具を入れるものです! なのにどうしてお菓子ばかり出てくるんですか!!」
吹き飛びそうなハルの声に、響也は思わずぎゅっと瞼を閉じると同時に耳を塞ぐ。
「まったく。あなたって人は、学校に何をしに来ているんですか!!」
「……うるせー」
「響也先輩!!!」
「へいへいへい。……なんだよ、人がせっかくさー」
両手で耳を塞いだまま、響也はぶつぶつと文句を口にする。
ハルは散らかった菓子類を拾い集めて、練習室に備え付けてある椅子へとそれをずらりと並べた。
見事に並んだ光景に、ハルは盛大な溜め息を吐くと響也を睨み付ける。
「……なんだよ」
そう言いいながらどうせ説教だろうと、響也は唇を少し尖らせてハルを見た。
「鞄に教科書かノートは一冊でも入ってますか?」
「入ってねーけど」
「……ッ!! っ、ま、まあ。素直に言っただけ褒めてあげます。ですが!」
「褒められてる気がしねー」
「当たり前です! 褒めてなんかいませんから! で、教科書は? ノートは?」
「教室のロッカー?」
「疑問系ではなくて、確定でしょう! それは!」
「ソウデスネー」
練習どころではない状況に適当に返事をしながら、響也は自分が持ってきた菓子袋をひとつ破く。
こういったやりとりは、響也は嫌いではない。
うるさいのは確かなのだが、これだけ思い切りぶつかってこられると返って気分がいいくらいだと、響也は思う。
ハルはいつも響也に容赦しない。
響也はそれが面白い。
だから響也は今の様な状況になることがわかっていても、ついついハルの近くへと行くことが多かった。
「あ、でもさ、」
響也は菓子を食べながら、思い出したとハルを見る。
説教を途中とで止められてハルは苛吐いたまま見返してきたが、響也は気にしなかった。
「譜面ノートは入ってる」
がさがさと鞄から一冊のノートを取り出すと、響也はそれをハルへと投げる。
慌ててハルはノートを受け取ると、もう一度響也を見た。
「見てもいいぜ」
「…………」
別にたいして見たいとは思っていなかったが、響也にそう言われハルはノートをパラパラと捲る。
そこには考えては書き直した響也の音符が並んでいた。
何度も何度も考えては書き綴られる音符に、ハルは目を奪われる。
「そーゆーことだからさ。練習室一緒に使ってもいいだろ?」
言葉よりも雄弁なノートに、ハルはそれを閉じると仕方ないといった表情で、ひとつ頷いた。
その間も響也は甘い香りを漂わせ、菓子をほおばる。
その状況だけはどうにかしなくてはいけないと、ハルは響也を見て目を丸くした。
「? どうした?」
ハルが見た響也の頬は、まるでリスが食べ物を頬袋に詰め込んでいるかのように見える。
何を食べているのだろうかと響也の手をみれば、そこにはマシュマロがあり淡い色合いの小さなものがふわふわと袋の中で舞っていた。
「マシュマロ……お好きなんですか?」
「おう! 結構好き。見つけると買うかなー、ぐらいは」
「あまり聴きませんよね、マシュマロが好きな人って」
「そうか?」
もごもごと動く響也の頬が、ハルは気になって仕方がない。
会話もそぞろに、ハルは思わず響也の頬へと指先を伸ばした。
「ん? 欲しいならやるぞ?」
「いえ、そういうわけではなくて、」
膨らんだ響也の頬を、ハルは両方から指先で突付いてみた。
「いきなり何すんだ!」
「……ッ!! アハハ!!」
ぷにぷにと動く響也の頬が可愛くて、ハルは何度も突付いてみる。
「か、可愛いです。響也先輩」
「あぁっ!?」
「だ、だって……アハハ!!」
最後にハルは腹を抱えて、前かがみになりながら大声で笑った。
響也はそんなハルの開いた口へ、マシュマロをひとつ、放り込む。
「っんッ、」
「お前もこの美味さを実感しとけ!」
突然放り込まれて、ハルは両手で口を押さえる。
特に嫌いなわけでもないため、ハルはマシュマロを食べてみることにした。
ふんわりとレモンの味がする。
噛み砕くと中にジャムが入っていて、それがいいアクセントとなっていた。
「プッ。そういや、ハルのほっぺたってさ、」
小さく動くハルの頬に、今度は響也が手を伸ばす。
「よく見るとマシュマロみたいじゃん、」
指先で突付いたかと思うと、響也はハルの頬をつまみ上げて引っ張った。
「ッ、響也先輩!」
「だって、美味そうじゃね? お前のココさ」
少し馬鹿にしたようにそう言うと、響也はハルの頬へと唇を寄せる。
びっくりしてハルは身体を引くが、その行為は間に合わず、頬を響也に軽く噛まれてしまった。
「ッ、な、なな、なにするんですかー!!!」
真っ赤にって飛び上がり後ろへ跳ねて、ハルは頬を手のひらで押さえる。
たんなる冗談のつもりだった響也もハルの態度に驚いて、思わず目を見開いた。
「そ、そんなにビックリしなくても……いいじゃねーか」
「ビックリしますよ!!」
ハルは何度か小さく独り言を呟き気持ちを落ち着かせると、真正面から響也を見る。
また小言が始まるのかと、響也は一度視線を合わせてからそれをハルから逸らした。
「どうせするなら」
ハルは響也の両頬を手のひらで包み込み引き寄せる。
唇が触れる瞬間だけ瞼を閉じて、ハルは響也へとキスをした。
「……こっちに、してください」
一瞬だけ触れた響也の唇は、マシュマロの香りがして甘い。
ハルはもう一度響也へと唇を触れさせて、逃げるように離れた。
「ッ、お前! ヤリ逃げかよ!」
「な……ッ、違います! ヘンな言い方しないでください!
ハルは自分の鞄から缶を取り出すと、その中身をひとつ取り出し、仕返しとばかりに響也の口の中へと放り込む。
「どうせ飴を食べるなら、それでもいいでしょう?」
「……ドロップ?」
「そうです。響也先輩にもと思っていたのですが……それだけお菓子があるならいりませんよね」
「なんだよ。腹が減るんだよ! 仕方ねーだろ!」
咎めるハルの視線は椅子に置かれたお菓子の山へと向けられている。
言っても無駄だと、ころころと口の中でドロップを転がしながら、響也はハルから缶を奪い取った。
レトロな缶の中には色とりどりのドロップが入っていて、響也はキャップを空けて中を覗き込む。
「これ、どうしたんだ?」
「ご近所の駄菓子屋さんから大量に頂いたんです。如月部長にも昨日お渡ししたのですが」
「あいつ、喜んでただろ。律は昔からこーゆーの好きだから」
「……そう、でしょうか」
「ああ、無表情だからなぁ」
ハルが言いたいことがわかり、それを口に出して響也は苦笑した。
「喜んで下さったのならいいです」
「そうそう。で、俺も貰っていいんだよな?」
「一応、それは響也先輩にと持ってきたものなので」
「そういやさ、」
缶の中からもうひとつドロップを取り出し、響也は口に入れながらハルへと問う。
「なんですか?」
「同じアメなら、って、どういう意味?」
「それは、マシュマロも分類的には飴なので」
「え!? マシュマロはマシュマロじゃねーのか!?」
「マシュマロはマシュマロですよ。菓子類として分類するなら飴類に入るんです」
「?」
練習室の床に座り込んだ響也の隣にハルも座り込み、椅子に並んだ菓子類をひとつひとつ並べはじめた。
「キャラメル、これも飴類です。キャンディーも。バタースカッチも、タフィーも……って、どれだけあるんですか!」
「そこにあるだけ?」
「お菓子ばかり食べてないで、きちんと食事してください!」
「へーへー」
そう言いながら、響也は今度キャラメルの箱を開けた。
「没収です!」
「俺の栄養源!」
「違います! 栄養は食事で取るんです!」
「成長期にはおっつかねーよ!」
キャラメルの箱を奪い返し、響也はそう言い返すとニヤリと笑う。
「まあ? 成長期がまだ来てない誰かさんにはわかんねーだろーなぁ?」
わざとゆっくりとハルの頭を響也は撫でると、キャラメルをひとつ口にした。
「……響也、先輩?」
ハルは低く名前を呼ぶと、握り締めたこぶしを開き、床へと響也を押し倒す。
そして上になり、ハルは響也を見下ろすと、息だけで笑った。
「そんなこと言って、いいんですか?」
「い、いや……ちょっとした、冗談、というか、」
据わり切ったハルの視線が痛くて、響也は左右へと視線を逸らすが、それはあっさりと阻止される。
がっつりとハルに腕を首に当てられ、固定されたからだ。
少しずつ力を入れられて、響也はすこしずつ苦しくなる。
「ま、まて! まて、ハル! 落ち着け!」
「何をですか? 大丈夫ですよ、いきなり何かしたりしませんから」
「あ、ああ。それなら、いい」
「してもいいなら、遠慮なくさせて欲しいですけどね」
「しなくていい、しなくていいから!」
ぐいぐいと締め付けてくるハルの腕をどうにか外そうとするが、上手くいかない。
「く、苦しいんだけど」
「あなたは少し、反省したほうがいいんです」
小さく言ってハルは指先で響也の襟足を撫でると、見えた項へと噛み付いた。
キスではなく、本気でハルは響也へと噛み付く。
響也は暴れたが、ハルはそれをガッチリと押さえ込んで、項へと歯型を残した。
「っ、痛ってぇ!!」
思わず叫んだ響也の項には、薄っすらと血が滲んでいる。
ハルはそれをペロリと舐めてから、響也を開放した。
「何もしねぇって言ったじゃねーか!」
ひりひりと痛む項へと手を置き、響也は怒鳴る。
「気が変わりました」
「お前、俺のこと嫌いなんだろ、そうなんだろ!」
「キスまでしておいて、何言っているんですか? 自覚がないのは響也先輩のほうでしょう!」
「だ、だから、キスはいい、っていってるじゃねーか。いつも」
「それ以上は?」
「やっぱりお前、俺のこと嫌いなんじゃ、」
「響也先輩が、好き、好きです。大好きです。……何回言わせたいんですか?」
「愛がない!」
あまりの痛さに目じりに涙を浮かべながら、響也はハルへと抗議をする。
愛の告白にしてはあまりにも淡白すぎるハルの言葉は、響也にとって嫌味にしか聴こえなかった。
「じゃあ、愛があったらいいんですか?」
「…………」
「ほら、やっぱり」
解ってはいたが、答えようとしない響也に、ハルは溜め息を吐いた。
「愛がないのは響也先輩のほうじゃないんですか?」
ハルは響也を開放し、立ち上がろうとする。
とたん腕を奪われて、ハルは響也へと引き戻された。
「あぶな、」
最後までハルが言葉を言えなかったのは、響也に唇を奪われたからだ。
奪われた唇へと響也の舌が入り込み、ハルの舌へと乗った。
「あ、愛はある……と、思う」
響也はすぐにハルを開放すると、寝転んだ自分の胸に抱きこんで、お互いの表情を見えないようにする。
ひりひりとまだ首筋は痛かったが、それよりも今自分がしてしまったことの方が響也は恥ずかしかった。
「…………」
今、ハルの口腔内にはキャラメルがある。
先程まで響也が食べていたキャラメルだ。
目の前にある響也のシャツを、ハルはぎゅっと握り締める。
たったこれだけのことで嬉しくなる自分が、恥ずかしくなる。
「僕だって、愛はあるんです」
「知ってる」
「疑ったくせに」
「それはお前も悪いんだ」
「そうなんですか?」
「そうだよ」
ハルはシャツを握り締めた手を強くし、自分の腕を見て目を見開いた。
現実に戻る瞬間というのは、いつでも突然やってくる。
この状況をもう少し味わっていたいとハルは思ったが、現実を響也へと告げてみた。
「響也先輩」
「なんだよ」
「僕が練習室借りている時間、あと残り15分なんですが」
「ッ!?」
響也は勢いよくハルと共に起き上がると、散らかしたものをまず手に取り無造作に鞄へと仕舞いこむ。
「そういうことは早く言え! 誰かに見られたらどーすんだ、バカ!」
「ッ、バカってなんですか! 響也先輩に言われたくありません!」
先程の空気は無かったかのように、ふたりは練習室を片付けることに必死になった。
「とりあえず、部室行くぞ」
「そうですね」
片付けの途中、菓子だらけになった響也の鞄を見て、ハルは苦笑する。
こんなところも響也らしさなのだと、ハルはひとり納得した。
「セーフ! 間に合った!」
響也は練習室を見渡した後、腕時計を見て一息つく。
その時、チリリと首筋が痛みを感じ、はっとハルを見た。
「ええ、しっかり付いてます。歯型」
「どーすんだよ!」
「どうもしませんが?」
扉を開けて、ハルはさっさと練習室から出てゆく。
「響也先輩、早く出てください。次の人が困ります」
「……今困ってる俺は助けてくれねーワケ?」
「何言っているんですか。困ったことなんてどこにもないじゃないですか」
「あるだろ! 今、ここに!」
首筋を押さえながら、それでも取り合えずと響也は練習室から出た。
そのままふたりは部室へと歩いてゆく。
「おい、どうにかしろ!」
「どうしてですか?」
「俺が恥ずかしいだろーが!」
その言葉に、ハルはチラリと響也を見上げて言った。
「愛が欲しかったんでしょう?」
「いら、」
「いらねー、とか言うつもりなら、もう一度します」
「い、いらなくない、です」
「そうですか」
やりかねないハルの尖った言葉に、響也はおとなしく従うことにする。
隣を歩きつつ様子を窺っていた響也へ、ハルはひとつ溜め息を吐いて言った。
「とりあえず保健室に行きましょう。湿布薬を貼れば見えなくなると思います」
「……なるほど!」
そうとなればと、響也はハルの背中を押す。
湿布薬を貼ったところで、その貼り薬が見えることは変わらないという事に、響也は気付いていなかった。
結局、その湿布薬を部室で部員たちから問われることとなるのは、もう少し先の時間。
ひとり顔を赤くして必死に逃げ回る響也をハルが眺めることになるのは、時間の問題だった。
END
もー、うまくない!
ぜんぜん、うまくない!!
ハル響って、どうして(涙)
見なかったことにしてください
とても残念な結果がラストを飾ってしまったYO!
ちょっと学院祭で勉強してきます=3
ついったー登録してみた
しかしよく使い方がわかんな……
使い切れなかったら、そっと放置の方向